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これからの催眠療法

遺伝子の世界が急激に解明されています。
そうした中で、心を作り出す脳機能に関わる遺伝子も特定されてきています。性格も両親からの遺伝子を受け継ぎ形成されています。
もちろん脳自体も、遺伝子情報によって作られます。
そうした中で、両親から受け継がれたDNAによってどのようなドラマが展開するのかを説明します。

子供時代の親子関係がトラウマとなっている例が数多くあります。
それは、親にとっても子供にとっても悪意なく展開されるドラマがほとんどなのです。

子供は親のコピーではありません。両親から半分ずつ遺伝子を受け止めてはいます。しかし、自然界のクローンである全く同一の遺伝子で生まれてきた一卵性双生児でさえ、成長過程において、遺伝子の変化によって性格の一面が真反対に変化することもあるのです。
しかし人情としては、親は自分の子供に自分と同じ価値観を要求しがちだし、自分が出来なかった世界を代わりに具現化して欲しいと願う傾向があります。
自分が子供時代に出来なかった習い事を習わせたり、叶わなかった夢を抱かせたりして、子供の本来の個性を壊していくことも多いのです。
子供自身も、自ら親のそうした期待に応えようとして、自分の生き方を見失っていく例が多くあります。
親に愛されていることを感じているがゆえに、またはもっと愛されていという要求のもとに、自分自身を見失っていくのです。
意識されない共依存の心の世界が始まっていくのです。


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催眠療法をおこなう上での”心理療法”は、行動認知療法としての認知の修正とトラウマの理解に役立て、過去において形成されたトラウマなどの精神的苦痛(不適切な回路網)を催眠状態で修正していきます。
簡単に表現すれば、「理性の理解と感情の納得」により脳機能が修正されるのです。