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心理学における概念の一つで、全体性を持ったまとまりのある構造(ドイツ語でゲシュタルト Gestalt 形態)が、なにかをきっかけとして関連性に疑念を抱く状態となり、個々の構成部分のみに切り離して認識しなおそうとする事である。
例えば、生まれてから疑う事なく受け入れてきた周囲の環境や知識があり、ある時それらと全く違う世界を体験した場合、それまで持っていた自我、アイデンティティーの存在意義について、自らが立っていた土台そのものが崩される思いをする現象である。
同様な現象は認知心理学にも『文字のゲシュタルト崩壊』という現象として見られる。これは、同じ漢字を長時間注視していると、その漢字がバラバラに見えたり、連続で羅列された文字列を読み続けると、途中からなんとも形容しがたい、いわゆる「こんがらがった」状態になる現象である。ただしこの際、静止網膜像のように消失は起きないとされる。

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自分の顔を認知するためには、心の中に、自己の内部モデルを作り、持続性のある感覚を持っていなければなりません。こういった高次の意識が必要なのです。
セルフ・アウェアネスとは、自分自身の心的状態を省みる能力であり、自己を他者とは異なる存在ととらえる能力なのです。また、表現を変えれば、自分が考えていることを認識し、その思考過程を自覚し、内証する能力といえます。
セルフ・アウェアネスは、「心の理論」、あるいは「心的状態の帰属」と深く関連していて、この二つの用語はどちらも、「心を読みとる」という現象、すなわち自分の思考を他者に帰属させることができるということを指しています。
自己の顔認知がセルフ・アウェアネスと相関することが実証されていますが、自己の顔認知と対応する脳活動の部位はどこなのでしょう。
現在、自分の顔を受動的ではなく能動的に見ることに関与している脳の領域を特定することができています。
それは、脳の右半球内では、右の前頭部領域、右の前部帯状回および視床枕(ししょうちん)と呼ばれる部位。左半球の活動性は、脳の後方の深部にある、紡錘状回(紡錘状回)と呼ばれる部位に見られると研究発表されています。そして、自己の顔の認識は、他者の顔の認識と異なり、右脳半球で優先的に処理されていることを示していました。
いわゆる、鏡に映る自分の顔や姿を認識している時は、右脳といわれる脳内での働きが大きいのです。そうして、トラウマによって傷つく悩も右脳の大部分が関係するのです。