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 対人恐怖という言葉は、いかにも病的なイメージを受けますが、簡単に対人緊張から移行するものです。
 対人面における緊張に悩み始めたら、人との接触を避け、だんだんとできなくなっていくうちに人に見られたり交流することに恐怖感を抱くようになっていくものです。
 催眠療法では、まず、そういった心理状態を作り出している無意識内の原因(トラウマを含む)を意識化させ、認知の修正等の心理療法を行いながら、最終段階では、イメージ・トレーニング(メンタル・リハーサル)で現実適応の仕上げを行います。


視線恐怖という症状があります。自分自身に対する嫌悪などの感情が、相手の視線に反映され、相手が自分のことを批判しているとか馬鹿にしているとかさげすんでいるとか、その人の心の反映としての反応が起こります。そうして本人はその自覚がないので、本当に相手からそう思われたように感じて苦しみます。一般的に、こういった症状が出る原因は、子供時代の環境の影響がほとんどですが、今相談を受けている58歳の男性は、小学校に入った頃には、この視線恐怖の症状に苦しめられていたのです。幼稚園時代の3年間に預けられていた父方の祖父母が世間体重視の躾という名目の虐待の犠牲になっていたのです。褒められることは全くなく、常に荒探しをされ苦しめられるうちに、自分に視線を送る大人たちはみんな祖父母の価値感で自分を評価していると感じるようになり怯えるようになっていったのでした。