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自己催眠・催眠術

自己催眠の”暗示” は、あなた自身が作らなければなりません。叶えたい暗示の内容をいかに効率よく無意識の世界へ刻むことができるかが重要になります。
無意識の世界への扉を開き、願望を送り込むための “キー”は、トランス状態での"暗示"のスキルなのです。

催眠暗示とは、
暗示といえば、言葉を連想されるでしょうが、無意識への世界へと働きかけるために重要な要素は、言語というよりもイメージなのです。
あなたは、無意識に望むイメージを送り込むために、言葉というキーワードを使います。
ここが重要なのです。
意識の言語は言葉ですが、無意識の言語はイメージなのです。

ビジュアライゼーション(visualization)という言葉があります。
頭の中で、イメージをありありと心に思い浮かべることです。
いわゆるイメージの視覚化です。
これは、ちゃんと視覚化できる人とできない人に別れますが、イメージが鮮明に見えなくても自己催眠の効果を上げるという意味では大丈夫です。

人の頭脳は右脳と左脳に別れています。
昔から催眠の世界では、左脳は言語脳で、右脳は催眠脳と呼ばれていました。
脳に伝達される言葉は、左脳で解釈されて、その概念が右脳に伝達されます。右脳では、その概念をイメージ化して受け入れていきます。
そうです!!
無意識への働きかけは、右脳で作られるイメージが重要な”キー”となるのです。

例えば、「自分は強い」という言葉を暗示として何度も繰り返しても、あなたの右脳が、『自分は強い」という言葉の概念をイメージ化できなければそれ以上先に進まないのです。
いわゆる、肉体的に喧嘩に強いのか、精神的に逆境などに強いのかという、あなたが考えている概念のビジュアライゼーションが暗示には不可欠なのです。
それによって初めて、あなたの右脳を介して無意識の世界へとあなたの望む暗示は伝わっていきます。
それが催眠なのです!!

あなたの右脳が、イメージを視覚化して明確に受け入れた内容を、短い単語で表現した言葉が”キーワード”と呼ばれています。

自己催眠の場合は、自己誘導でトランスに入っている間に、暗示を与えてくれる人がいません。
それゆえに、暗示を与えるという意識状態を保つことと、キーワードを含めた暗示の内容を覚えて自分に語りかけるか、暗示の言葉を録音したCDなどを用意して、それを聞くという努力が必要になります。

自己催眠に関して『自分洗脳のすすめ』青月社 刊 を参照されて下さい。≫≫≫