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感謝のお便り 全22ページ




※効果には個人差があります。同じ効果をお約束するものではありません。









井手先生、お久しぶりです。お元気でしょうか?
 私は新たな仕事にもだいぶ慣れ、自分の気持ちが落ち着いてきた今、悩んでおられる方々への何かのきっかけになればと思い、筆を執りました。
 私は15年近く視線・対人恐怖に苦しみ、自分に自信を持てなくて、ずっと悩んできました。長年悩んできたことで素直なところも蔑まされ、常にマイナス思考、被害妄想がある状態で性格も暗くなってしまいました。外出時には、いつも人の視線を気にする自分がいて、いつも苦痛の日々でした。そんな感じなので、バス・電車などの乗り物はもちろん、買い物している時も人に見られている感じがして自由に振る舞えず、人と目が合ったり、人が近くで話していると、自分のことを悪く言われているような、けなされているような気持ちになり、不安で怖くてたまらない気持ちでいっぱいいっぱいでした。
 「私はなぜこのようになってしまったのか」と自分を責め、周りと比べ落ち込みまた自分の感情のコントロールが困難で、感動したり、泣いたり楽しんだりすることがあまりなくなり、まるで無感動の人形のようになってしまいました。でもこのような状態から抜け出さなければと思い、カウンセリングを受けたりしましたが、なぜか負担になり、ストレスとなり、辞めてしまいました。そのようなことがあり、時間がたてば解決するかもと思ってそのままの状態、何もしない状態にしていると、どんどん悪化していくばかりでした。その中で友人も去り、仕事は転々と変え、同じ所を行ったり来たりの足踏み状態、そんな自分をいい方向に変えていかねばと思い、視線・対人恐怖症を克服するいい方法はないかとインターネットで検索していると、マインドサイエンスのサイトを見つけました。
 以前、催眠療法に興味を持ちましたが、操られそうなイメージがあり避けていました。説明を見てみると、催眠療法のことについて細かく書いてあり、知識のすごさに圧倒しました。また本を何冊か出され、TV出演もされている「いったいどんな先生なのか」と思い、井手先生の写真を拝見すると「安心できる、もしかしたら治るかもしれない」と思えてきて、催眠の悪いイメージが払拭されるような気分になりました。私は感受性が強い方で、人の気持ちを敏感に察する所があり、だからこそ直感に従ってみようと思い、さっそく電話して見ました。先生と話してみて、信用できる感じがして、初めて話したにもかかわらず、何回も「本当に治りますか」としつこく聞いている私がいました。それでも根気よく聞いてくださったこともあり、マインドサイエンスに行くことを決心しました。
 初回の催眠虜法で大体いつ頃から視線が気になり始めたか、また幼児期に遡るまで話をし、いくつか原因とされる一つに、母のお腹にいる時から幼児期にかけてトラウマがあったのではということでした。その頃は父がお酒を飲んで叫んで帰ってくることが多く、その時のストレスもあり、母は多くのストレスや不安を抱えていた時期でした。そんな環境の中にいたのでは、私自身ストレスに過敏になることも無理はないことだとすぐに理解することが出来ました。
 退行催眠で視線を気になり始めた時期を特定すると、不得意な勉強をしている頃でした。視線恐怖症を発症する少し前に弟を亡くし「亡くなったのは自分のせいではないか」と自分を責めて痛めつけていました。その後に不得意な勉強に取り組んだものの、成果を出すことができず、同級生と同じように勉強についていけないことをつらいと思いながらも頑張り続け、また人間関係もうまくいかず、自分の自信だけはどんどんと失っていった。人にみじめな姿を見せないように、また感情を隠すようになっていき、やがて非常に人目を気にするようになっていった。それからまもなく視線恐怖症を発症し、自分を責め、否定し続けたことで自分の心が反映されて、人も自分を責めている、否定しているのではないかと思えてきて、人を恐くなりだした。そのようなことがあって視線が気になったと理解することができて、人目を気にすることが改善していくかのようにみえたが、また少しすると人目を気になり始めた。改善してきているかと思えば、また人目が気になるような状態を繰り返し時、最初に先生と電話で「こだわりが強いと改善するのに時間がかかるかもしれない」言われたのを思い出しました。先生に話した所、OCDの傾向があると言われ、OCDとはあることに固執してしまう、物事にこだわってしまうということでした。私は白・黒はっきりさせないと嫌だったり、一回変なイメージを思い浮かべると、それがずっと頭でグルグル回っている、そういったことを振り放せないこともOCDの症状でした。OCDがあるかと思うと、「治るだろうか」と不安になったが、初めて自分自身と向き合い頑張ってこれた。だからここで踏ん張ってやるしかないと自分を奮い立たせて、先生を信じてやってみようと思いました。以前の私でしたら、「やっぱり治るわけがない」と諦めていたことでしょう。それをここで留めさせたのは、催眠暗示CDのこともあったと思います。暗示CDを理性で聞き続けていくことは、つらかったことも多々ありました。治ることを諦めずに聞き続けたことにより、壁や不安に立ち向かうことができるようになり、、悪いことを考え始めると、頭の中にふっとCDの前向きな言葉が浮かんできました。そして少しずつ前向きな自分に変わっていく私がいて、人目を気にする症状も改善していきました。
 今やっとスタートラインから歩き始めたような気がします。これから諦めかけてきた夢へ少しでも近づくために積極的に行動し、人のためではなく自分のために、一度きりの人生を後悔のないように努力して生きてみようと思います。
 私が視線・対人恐怖症に悩んでいたことは、トラウマと向き合うために、自分の心が訴えてきた症状だったのかなと今思います。トラウマや心の傷を見まいと蓋をしてきたことで、尚更心の傷を深くした気がします。悩みから逃げるのではなく、正面から向き合っていれば、こんなにひどい状態までならなかったかもしれません。しかし自分の幼児期、無意識での出来事は本人ではどうしようもない、分からないことだらけと思います。そんなとき専門家の知識が必要になりますし、症状や困ったことが似ている、又どうしようかと迷ったら、まずは相談から初めて見るといいのではないかと思います。
 そしてなかなか改善しなくても、焦らないで諦めないでください。努力し続けていると、きっと明るい光が見えてきます。私もそうだったように。少しでも早くいいスタートを切るために、まず初めの一歩を踏み出してもらえたらと心から思います。なぜなら「もっと早く井手無動先生に会えていたら・・・」と思ったからです。先生を信じ、自分を信じてください。すぐそこまで、自分らしい人生が待っていると思うから・・・。このように思えるようになったのも、先生のおかげです。本当に感謝しています。
体にはくれぐれも気をつけてお過ごしください。またいつか会えるのを楽しみにしております。 では、失礼いたします。